他団体交流委員会 委員長所信
令和7年度 政策提言委員会
委員長
藤本 勘寿
Kanju Hujimoto
「付加価値の創出」
令和 7 年は昭和から数えて 100 年、戦後 80 年、そして大崎市の合併締結から 20 年という節目の年です。今年は「分断からの転換を目指す年」になると考えております。
昨年の東京都知事選挙や兵庫県知事選挙、衆議院選挙を経て感じたことがありました。それは、世代間の「分断」です。「シルバーデモクラシー」打破を謳う若い世代の政治参加に伴い、選挙結果、ひいてはその後の施策に如実に影響を与える場面が増えてまいりました。これについて、大崎市内を振り返ると如何でしょうか。各種会議や集まり等で、出席者の固定化は顕著です。勿論、今の若い世代のタイパ・コスパを重視する価値観にも原因はあるでしょう。一方で、長い間日の目を浴びず、「どうせ何を言っても何も変わらない」という若い世代の無力感、諦めに似た感情が鬱積した結果が、年を明けてもなお残る「分断」に繋がっているのではないでしょうか。
30 年ぶりのデフレ脱却を目指す一方で、人的・資金的なリソースは限定され始めており、「護送船団方式」での支援は期待できない時代となりました。これからは、結果が出ているかは別としても、変化に対応し、「目に見える」頑張りをしなければ評価されない時代です。
令和 7 年度の古川商工会議所青年部は、早坂憲佳会長の掲げるスローガン「絆から始まるキセキ ~先人からの想いを紡ぎ繋げる~」のもとで活動いたします。私たちがまだ子どもの頃、先人の紡いだまちづくりによって、大崎市にはまだ活気が残っておりました。令和 7 年の干支は「巳年」、蛇が脱皮を繰り返すことから、巳年のテーマは「復活と再生」と言われているそうです。今こそ、私たちの世代には、自分たちの持つ底力を掻き立て、「復活と再生」、そして「分断からの転換」を目指す責任があります。
さて、当委員会の掲げるテーマは「付加価値の創出」といたします。決められた事業に取り組むことは勿論、委員ひとりひとりの持つ「この委員だからこそ」のアイディア(=付加価値)を具現化し、各事業に「プラスアルファ」ができることを目指しています。主要事業は、当会青年部としては令和 5 年度に続いて 2 度目となる大崎市への政策提言書の提出です。私たちの世代だからこそできる「付加価値」を創出し、「目に見える」かたちで発信をし、「分断からの転換」を目指してまいります。
委員会事業は各委員が主役であり、各委員のやりたいことを具現化する場です。委員長として、各委員の活躍できる・しやすい環境を作れるよう頑張ってまいります。